2021.2.9
本日は昨日に続いて読書感想記事です。
本日は内容を深堀していきたいと思います。
各保険が必要かどうか。不要であればその根拠を、この本はしっかりと教えてくれています。
しかも、数値を用いて理論立てて説明してくれているので、納得せざるを得ないです。今回はそれらの一部をご紹介し、保険に対する考え方を見直していただければと思います。
もう一度おさらいすると、保険というものは、めったに起きないけど、起きたら金額がとんでもない事故に備えるための物です。
これを逆に考えるとこのような考え方が生まれてきます。
そこそこの確率で起きるものには、保険は適していないのでは。
もし何か起きても、そんなに金額がかからなければ、保険は不要なのか?
この二つの疑問を持つことができれば、保険に対する理解を得たようなものです。では、各保険を見ていきましょう。
医療保険
保険の代表的な商品である、医療保険です。がん保険などが有名ですよね。がんにかかる人の確率はどんどん上がっているのだから、入ったほういいじゃないか。
あなたは、健康保険がなぜ最強なのかを理解していないと思われます。高額療養精度というものをご存知でしょうか。
高額療養費制度とは、一定額の医療費を超えた分は健康保険で負担してくれるというものです。つまり極端な例を出しますと、月に500万円の高額な医療費がかかる病気にかかったとしても、すでに加入している健康保険のおかげで、だいたい10万円程度の出費で抑えることができるというものです。(これは収入によって額は変わります)
これを知っていると、保険に対する考えは変わると思います。少しの貯金があれば、ほとんどの病気は何とかなります。病気のせいで生活が破綻した人はあまり聞かないですよね?それはこの制度のおかげなのです。
先進医療を受けるにはがん保険が必要じゃないか!
先進医療のことをどれほどよく理解していますか?先進医療はまだ効果が証明されていない、実験的な医療に過ぎないという考え方もあるのをご存知ですか?
いろんな特約を付けることで、万が一の時に対応できるように備えるべきだ!
最近の医療技術の進歩のスピードを知っていますか?どんどん安全で、安心できる、お手軽な医療方法が開発されています。
皆さんが保険に加入したのは何年前でしょうか。数年前に入った保険の内容では、最新技術を用いた医療は対象外になっている可能性がありますよ?せっかく高いお金を払っているのに、実際に病気になっても最新の治療を受けられない(保険が適用しない)なんてことが実際にあるのです。
入院したときに、給付金がもらえる保険だから、働けなくなっても安心できる!
最近は日帰り手術が多く、入院日数がどんどん減っていることを知っていますか?そもそも公的保険で働けないときの給付金が出ることを知っていますか?
最新の医療の発展スピードに保険の内容はついていけておりません。今契約した保険は数年後には全く古い内容の保険になっている可能性が高いのです。しかも、健康保険に入っていれば、ほとんどの治療費の負担額は大幅に減ります。この事実を知って、判断してみてください。
貯蓄型保険
保険にかけるお金が数年後に返ってくる。万が一の時には保険として機能して、何もなければお金が増える投資的な要素もある。
果たして本当にお得なのでしょうか。
問題点はどこにあるのでしょうか。
よくあるのが、契約直後は元本割れとなっているパターンです。
これは契約した段階で、手数料として保険会社に持っかれているからです。さらに、いつでも引き出せる貯蓄と、現金が必要だからお金を引き出したいときに元本が割れている可能性がある保険。どちらが安心できるでしょうか。
投資の効果もあるから、長期的にお金が増えるからいいんだよ!という方もいます。しかし、今は手数料が大幅に安くて、さらにリターンも良い投資商品はたくさんあります。わざわざ手数料が高い、リターンが少ない保険をやるのでしょうか。
いかがでしょうか。本当に将来のためを考えるのであれば、資産形成に貯蓄型保険を選ぶことは正しい判断ではないと思いませんか?
保険と投資は一緒に考えてはいけません。別々で考えると、素晴らしい商品はたくさんあります。別々で契約して、無駄な手数料を払わないことが適切な資産形成、適切な保険となるのです。
この記事では代表的な医療保険と、貯蓄型保険について解説させていただきました。この本にはその他のいろんな保険の落とし穴について解説しています。ぜひとも、読んでみていただければと思います。
最後にこの本に書かれている、保険の選び方について書かせていただきます。
保険を選ぶ際は、不安心理による心の動きではなく、合理的な損得勘定によるお金の動きで判断すること。と書かれています。
保険の営業マンは、不安をあおることで商品を売ってきます。その時に対抗する手段として、正しい知識と合理的な数字をもとにした損得勘定ができることだと思います。
皆さんもこの本を読んで、保険に対する正しい知識を得てください。
それではまた次回。
それでは。
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